ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(7)(継続と定着)by須賀えり子

意識をする(継続と定着)

ニシノ君は、見事に報告発表をしました。今回のA取り組みの件では、作業が増える。などの愚痴が多かった方です。しかしながら、報告発表のために、改めて「部課内改善ビジョン」の意味や、行ってきた取り組みや会議の議事録を整理しながら、見えてきた気づきがあったようです。

報告発表

そして、最後の会議には、オオキ社長と報告発表を行ったニシノ君も参加しました。

ニシノ君:「私の知らない間に、ヒガシノ課長や皆さんが、このように時間を割いてくださって取り組みを実施されていたことを知って、自分が恥ずかしくなりました。私は、自分の仕事量が増えることだけしか見ていなかった。仕事とは、こうして他の人たちと連携しながら進めて行く。と言うことに気づくことができました。」

CCエリコ:「ニシノさん、とても素晴らしい気づきですね。他の人たちとの連携の元、成り立っている仕事ですね。そのために、欠かせない事がたくさんありますよね。」

ニシノ君:「確かに・・・・・だからこそ、情報を共有することが大事なのですね。適切な報告、連絡、相談。そういえば、仕事の基本として、新入社員研修でも習いました。その意味が今やっと理解できたような気がします。」

CCエリコ:「はい。ニシノさん、そのように忘れてしまうのも人間が持つ機能のひとつなのです。忘れることが出来ないと、一生のうちの記憶量は、膨大な量になりますからね。では、そのように忘れてしまうことが当たり前のことであれば、忘れないためには、どのような事が出来るでしょうか?」

ニシノ君:「前もってスケジュールに入れておくとか、声をかけあうとかでしょうか?」

CCエリコ:「はい。そこも、部課内の皆さんで共通ルールがあると良さそうですね。」

アカイ部長:「エリコさん、ありがとうございます。コミュニケーション研修を取り入れながら、このような取り組みを行ったのは、はじめてです。トレーニングの内容を実務に取り入れやすく、私も日々意識しています。」

オオキ社長:「報告発表。大変立派でした。良い内容でしたね。あれほど綿密に分析し、発表してくれるとは、ニシノ君ありがとう。皆さんもお疲れ様。本当に良くやってくれました。これが定着すると、風通しの良い社内風土づくりにつながりそうですね。引き続き意識してまいりましょう」

笑顔

今回のPointは?

① ルーティン化できるための取り組みを共有する。(意識化)
② 成功体験を実感する(上層部からの労いの言葉かけ)


オオキ社長が当初気にされていた、アカイ部長の態度も、実に温和になってきた。継続して、来期もお願いしたい。との言葉を頂けました。組織開発は時間がかかります。そして、誰もが同じ方向に向いて、誰もが同じ情報を共有し、皆で意識して取り組んでいくことが大切です。

※ こちらのコラムは、事例を元にしたフィクションです。

(完) 

ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(0)(プロローグ)
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(1)(準備) 
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(2)(状況を把握する) 
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(3)(心理的安全性)
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(4)(見える化)
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(5)(実施)

ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(6)(評価)
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(7)(継続と定着)

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この記事を書いたキャリアコンサルタント

須賀 えり子
須賀 えり子代表取締役
IT会社の経営に20年間携わっている。
中小企業の人材育成の難しさを体験しつつ、70%あった離職率を8年間0%に。「経営理念」を軸としたワーク型のSUN社員キャリア研修とキャリアカウンセリング。社員の方々、お一人おひとりが持つ潜在的な強みを輝かせ、他者との信頼感の連携をつくり、職場の組織力を高めます。人材育成を通した組織開発はお任せください。

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