ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(4)(見える化)by須賀えり子

ネガティブな情報から策を練り上げる対話力

 インタビューリーダー達による課内の課内インタビューが3回終了した時点で、CCエリコは、2回目の部課内改善チーム会議をおこなう提案をしました。

CCエリコ:「そろそろ、次の部課内改善チーム会議をおこないましょう。今回会議のテーマは、【改善点の絞りだし】です。現在集まったインタビューシートから、改善点をまとめ、そして今後の方針を決めてまいりましょう」

 もちろん、前回同様に、予めアジェンダ(議題内容)をまとめ、それに応じて各自宿題としてインタビューシートをまとめて会議に臨みました。

改善会議
改善会議

 この宿題によって、会議のブレインストーミングがよりスムーズに進めることが出来ました。蛍光マーカーで色分けをしながら、どの改善点に絞るのか?コンセンサスを図りながら会議を進められます。

更に、会議を進めながら、インタビューリーダーの一人からある気づきがあったと、フィードバックがあがりました。

インタビューリーダー達:「今まで会議をしながら、話しが通じない人に対して、イライラしていたのですが、今回の課内インタビューでは、どのように表現すれば伝わるのだろう?とか、相手は、なぜこのよう意見なのだろうか?と、一旦考えながらインタビューに入ることが出来るようになりました。私は、この視点がとても新鮮です。今まで、自分の考えが正しい。相手は、なぜ間違った方向から抜け出せないのだ?そのように考えることがほとんどでした。自分と相手の価値観の違いや多様性に対しても意識するようになりました。そのため、それは、〇〇と言うことでしょうか?と確認している自分自身の変化に気づきました。前回、エリコさんに教わったトレーニングワークでの、自分と相手の思い込みの癖を意識してみることで、会議の時の質問や、確認のための問いかけ方法を変えてみようと自分で考えていることに驚いています。」

改善会議気づき

CCエリコ:「わぁ~~素晴らしい気づきですね。その自分と相手との違いを理解しながら、相手の状況を慮ることによって、よりコミュニケーションミスも防ぐことができますね。

そしてさらに、前回の傾聴力トレーニングの内容を意識して行動されている点が、とても素晴らしいです。

マナーテレサの名言のこんな言葉を思い出しますね。

思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。

 このような言葉があるように、意識して行動することで、それが習慣化し自分の性格となり定着し、運命(生き方)そのものに変化が起きると言われています。先ずは、意識して行動していくことが大切ですね。」

インタビューリーダー達:「なるほど、それが、エリコさんが仰る「あり方トレーニング」ということですね?」

CCエリコ:「はい。そうなのです。では、更に、ここに出てきたそれぞれの意見をまとめてみてください。合意形成を図ってみましょう。」と、合意形成の図り方のポイントをインタビューリーダー達に伝えました。

今回のPointは?

① 改善点を見える化。(インタビューシートに傾向マーカーで印をつけるなど)
② 自分と相手の意思疎通の確認を図ること
③ 違う他者の意見を尊重する。
④ 一見バラバラに見える意見を統合する。(コンセンサス、合意形成を図る)

 このように、一旦インタビューにより、部課内の改善点(不満点)をシートに集めることによって、チーム内で見える化できます。先ずは、このように情報を共有することが大切です。そこから、改善点を絞込み、後は改善のために、何をするのか?計画を練り、スケジューリングを行ってまいります。

※ こちらのコラムは、事例を元にしたフィクションです。

(続く) ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(5)(実施) 

ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(0)(プロローグ)
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(1)(準備) 
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(2)(状況を把握する) 
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(3)(心理的安全性)
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(4)(見える化)
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(5)(実施)
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(6)(評価)
ピンチはチャンスの芽~「対話」を通した組織づくりとは?(7)(継続と定着)

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この記事を書いたキャリアコンサルタント

須賀 えり子
須賀 えり子代表取締役
IT会社の経営に20年間携わっている。
中小企業の人材育成の難しさを体験しつつ、70%あった離職率を8年間0%に。「経営理念」を軸としたワーク型のSUN社員キャリア研修とキャリアカウンセリング。社員の方々、お一人おひとりが持つ潜在的な強みを輝かせ、他者との信頼感の連携をつくり、職場の組織力を高めます。人材育成を通した組織開発はお任せください。

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