人材定着による組織力向上『自己理解のススメ』〜自己ファーストにより招いた損害〜

様々な建設企業の取組みや社員の方、経営者の方にお会いしてきた経験や業界ならではの課題や対策で働き方改革をサポートしているヒトノコトファームの山崎です。ツナゴーカでは、組織開発をテーマにして、様々なお話をしてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

自分のことは自分自身が一番わかっていると誰もが思っているでしょう。
会社のことも社長である自分はよくわかっていると。
しかし、現実はそうではないことが溢れています。
キャリアコンサルタントは、自己理解・企業(職業)理解を促すことで、企業の組織力向上のお手伝いをすることができます。

ある建設企業でこんなことがありました。
施工中の建設現場で、お客様が悩んでいました。「来週イベントをするんだが、どうにかしてこの部屋でここに飾りがつけられないかと思って、考えているところなんだ。」それを聞いた入社5年目の20代のA君は、自分の少ない経験を脳内でフル回転させて、お客様の希望に精一杯応えたいと考えた結果、「お客様、それならここうすると良いです!これしかないと思いますよ、この方法でしましょう!」と伝えた後、会社へはこう報告しました。「社長、お客様から来週使う部屋の改装を依頼されましたので、すぐ段取りします。」
んんん?何か現実とズレていると思いませんか?彼が押し切ったよね?お客様から依頼はあったでしょうか?
結局、その不安は現実に起こりました。後日、お客様から社長に「彼がこうすべきだと言ったんだから、そちらの責任できちんとやってくれるのだよね?!僕は発注していないのだから、もちろんサービスで。」
そうなのです。お客様は、悩んではいましたが、彼に頼んではいません。そして、彼はお客様のためにすべきであると判断した結果、即行動を起こしたのです。ただし、社長にはその事実は伝えきれていません。正確な報連相できていませんね。
これは、彼のコミュケーションや国語力の問題でもあるでしょう。しかし本質的な問題として、彼が自己ファーストで行動した結果招いた事案なのです。
彼に話を聞くと、彼は自己ファーストではないと言い切ります。そう、彼はお客様のためにしたことで自分のためにはなっていないと思い込んでいるのです。そして自分の決断により、顧客満足度の向上につながり、会社への貢献で自分は褒めてもらえることをしたと思っていました。その表情は、「僕はこんなにも仕事ができるんだ!」と言わんばかりの自信に満ちていました。

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でもそれは自己満足。会社にきちんと相談していれば、・もっと良い提案ができたかもしれません。・今回は割に合わないので、当社ではすべきでないという判断だったかもしれません。・彼には解らないお客様との事情があったかもしれません。お客様に提案する際は、いくら若手社員であっても会社全体を背負っていることと一緒です。会社として提案には非常に責任が伴います。

なぜ、事実を全て社長へ報告しなかったのかと尋ねると、「報告する必要があるとは思わなかった。 忙しいし、必要なことだけ報告すれば問題ないと思った。 僕はお客様のため、会社のためにやったことなんです。 お客様は、問題が解決したのだし問題はないじゃないですか!」先ほどの自信満々の表情から一変、半泣き状態です。
若いが故に経験が足りなかったという捉え方もあるかもしれませんが、報告部分を見ると自分へのフォローになっているようにもみえます。彼が、本当はどのような心情で判断したのかきちんと整理する必要があります。そうでなければ、状況が変わってもまた、同じ本質の失敗を起こすのです。実際、そして失敗が重なるにつれ、自信を失い、その本当の原因に気づくことなく職場を去る方も少なくありません。
それでは自己理解が進みません。彼にとっても会社にとっても良いことにはなりません。
会社にとっても彼の価値観を理解できていれば、問題を未然に防ぐことができます。
失敗した時こそ、気づきのチャンスです。私は、大事な社員の方の自己理解を促し、気づきのサポートをいたします。ぜひ、大事なお客様のため、社員の方の成長のため、何より会社のためにキャリア面談による自己理解をお勧めします。

ヒトノコトファーム 山崎 博美

この記事を書いたキャリアコンサルタント

山崎 博美
山崎 博美
様々な建設企業の取組みや社員の方、経営者の方にお会いしてきました。今までの経験や業界ならではの課題や対策で働き方改革をサポートします!

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