働きがいのある組織(職場)をつくる(4) 上司についての観点から by 井手幸史

働きがいのある組織

組織開発を得意分野としているキャリアコンサルタントの井手です。これまで、「働きがいのある組織」というタイトルで3つの記事を投稿してきました。その中で、私がこれまで人の育成や組織の育成をとおして多くの人を見てきた経験から、生き生きと働ける活気のある職場で多く見られる一人ひとりの特徴、および人と人との関係性の特徴について書きました。

今回は、このような活気ある職場を産み出せる上司に共通して見られる特徴的なあり方についてまとめます。
・メンバーを信頼して待つ
・メンバーの内発性・主体性を活かす
・メンバーの強みを伸ばして貢献の幅を広げる
・メンバーが自律的に育つ環境を作る

<メンバーを信頼して待つ>

活気ある職場を作る上司のあり方の根幹をなすのが、部下への全面的な信頼の姿勢です。そのような上司の多くは、メンバーの活動に対して「自分が介入しないと責任持てない」とは考えず、メンバーは高い成果につながる潜在力を持っていることを信じます。今は力が発揮されていなくても時間とともに発揮できるようになると期待してそれを待ちます。この信頼感をメンバーが感じ取ると、期待に応えようとするようになります。これが一人ひとりの、そして職場の活気の源になります。

<メンバーの内発性・主体性を活かす>

活気ある職場を作る上司の多くは、メンバーが内発的意思に基づいて、主体的に行動することを推奨します。そして内発的・主体的な行動の中身にも関心を持ちます。特に上司の考えになかったことをし始めたときには、それを修正するのではなく、その部署の目指す目的に活かせる方向に考えます。そこから期待を超える良い結果となることもあり、上司も学ぶきっかけが生まれてきます。

<メンバーの強みを伸ばして貢献の幅を広げる>

活気ある職場を作る上司の多くは、メンバーの弱みに着目するよりも先に、強みにフォーカス
し、それを磨いて組織やお客様や社会への貢献の幅を広げることを成長だと捉えます。強みを磨いて貢献の幅を広げる取り組みの中で、それを阻害する弱みを克服するという順番で考えます。一人ひとり異なる育ち方をすることで、それぞれの人を活かすことになると捉えます。

<メンバーが自律的に育つ環境を作る>

活気ある職場を作る上司は前項も活かすことで、メンバー一人ひとりが自らを、そして職場の関係性を育てようという意思が湧くようになります。知識や方法を教えることにとどまらず、メンバーが自ら育つ環境を作ることが「育てる」ということだと言えます。

育つ環境を作ることでメンバーが自律的に成長するようになると、ますます信頼感を深めることができ、上記の項目間が好い循環として回るようになります。これが回りはじめると、どんどん活力が増して行き、職場メンバーの間に自分たちはこの先こういうことを目指して行こうという意思が湧くようになります。職場の未来像を自分たちで作れるようになるわけです。

この好い循環が形作られるような環境作りの根底にあるのが、最初の項目に示したメンバーを信頼して待つ上司のあり方です。

次回は、組織全体についての観点から考えます。

この記事を書いたキャリアコンサルタント

井手 幸史
井手 幸史
一人ひとりの中の意欲を引き出し、職場メンバー間の連携で組織を活性化し、そこからさらに一人ひとりの成長に繋ぐ、一人ひとりと組織との間の好循環を産み出す仕組み作りのお手伝いをいたします。

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