働きがいのある組織(職場)をつくる(3) 職場での関係性についての観点から by 井手幸史

 上記これまでの2つの記事では、私がこれまで人の育成や組織の育成をとおして多くの人を見てきた経験から、生き生きと働く人たちに共通する事項について書きましたが、その中にもみられるように、一人ひとりの活力は職場のメンバーによって支えられていることがほとんどです。

働きがいのある職場・組織

今回は、一人ひとりが生き生きと働ける活気のある職場で多く見られる人と人との関係性についてまとめます。

  • お互いの特徴を認識しあっている
  • お互いの違いを尊重し配慮しあっている
  • お互いを活かして連携している
  • お互いの成長を支援しあっている

 職場の関係性と言うと、本音を出せるかどうかという捉え方をしがちですが、もう少し深いところに根差したポイントがあり
そうです。これは、上司との間の関係性と同じくらい重要なファクターです。

<お互いの特徴を認識しあっている>


 一人ひとり、考えていることも、強みも弱みも、固有の事情(家庭での育児、介護、通院など)も全く異なるものです。しか
し、人は意識していないとその違いを無視してしまいがちです。活気ある職場では、お互いの人となりを驚くほどお互いに認識
しあっていることが多いです。それができているからこそ、以下の項目が成り立ちます。特に、表面的な特徴だけでなく深い部
分での意思を認識しあっているかどうかがポイントです。

<お互いの違いを尊重し配慮しあっている>


 人は自分とは違う考え方をなかなか受け入れることが難しく、それが人間関係を悪くしてしまったりすることがあります。一
人ひとりの考え方は、その人のこれまでの経験からはごく自然なことであったりします。例えば、以前チャレンジして大失敗し
た経験のある人はそれ以降慎重になりがちです。しかも本人はその過去の経験を普段は意識していないことも多いです。「あの
人は慎重な人だから」で済ませず、その奥にあるものにも思いを致して尊重する、という姿勢が活気ある職場には大切です。こ
れは、立場の違いによる見え方の違いや、固有の事情の違いについても同じことが言えます。

<お互いを活かして連携している>


 一人ひとりの異なる強みを活かしあうことができると、相乗効果が生まれます。また一人の弱みを別の人の強みで建設的に支
援することができると、お互いの成果が大きく向上します。こういう直接的な連携だけでなく、お互いに感謝しあう、共感しあ
う、感動しあう、学びあう、激励しあう、といった形の支援も、それぞれの深い意思の実現を後押ししてくれます。

<お互いの成長を支援しあっている>


 そしてこの「学びあう」から、お互いの成長を意識することで、さらに強みを伸ばしたり、弱みを克服したりする成長を支援
しあうことができます。「学びあう」の結果、例えばある人にあるスキルが芽生えたときに、それを活かせる作業を手伝っても
らうと、そのスキルが定着してきてその人の新しい特徴になることもあり、さらに連携が加速されます。

活気ある職場ではこのように、これら4つの事項の間に自然な好い循環が見られます。
 次回は、このような活気ある職場での上司のあり方について考えます。

この記事を書いたキャリアコンサルタント

井手 幸史
井手 幸史
一人ひとりの中の意欲を引き出し、職場メンバー間の連携で組織を活性化し、そこからさらに一人ひとりの成長に繋ぐ、一人ひとりと組織との間の好循環を産み出す仕組み作りのお手伝いをいたします。

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