働きがいのある組織(職場)をつくる(2) 一人ひとりについての観点から by 井手幸史

前回は、職場が活性化していることの効果についいて考察しました。

今回は、一人ひとりが日々の職場の中でどのような状況にあるときに生き生きとしていられるかについて考えます。

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人はあらかじめ決められたとおりにしかやりようのない作業は、なかなか生き生きとはできないものです。これまで人の育成や
組織の育成をとおして多くの人を見てきた経験から、生き生きとしている人たちの多くに共通する事項をまとめると、次のよう
になります。

  • 自身の内なる意思で行動できている
  • 他者への貢献感がある
  • 自分を活かせている感がある
  • 困難なときにも周囲からの支援が得られている

<自身の内なる意思で行動できている>

誰しも、自身の内部の深いところには、湧き出る意思があるものです。例えば、比較的多くの方に見られる内なる意思として
「お客様を笑顔にしたい」というものがあります。本人にとっては当たり前すぎて、普段は意識に上らないこともあります。一
見ネガティブに聞こえる愚痴の奥に、実はポジティブな意思が潜んでいるということもよくあります。
そのようなポジティブな内なる意思に沿った行動をとることができるかどうかが、生き生きとしていられるかどうかに大きく関
わっています。行動の結果の成否によらず、自分の意思で行動できている部分があるだけでも、満足感が高まるようです。もち
ろん、行動の結果が良い結果であるとさらにそれが高まります。小さな工夫であっても、自分から「こうしたい」という意思を
意識して始めることが大切です。

<他者への貢献感がある>

自身の意思で行動していることが、他者の役に立つのだと本人が感じることができることも大切なポイントです。そして実際に
他者に貢献できる成果に至ることで、大きな達成感や成長感が生まれます。ここでの他者とは、お客様だけでなく、職場の同僚
や上司も含みます。小さな工夫であっても、誰かに貢献して喜んでもらえると思えることも大切なポイントです。

<自分を活かせている感がある>
自身の意思からの行動、他者への貢献であっても、誰にでもできることよりは、それが自分だからこそできるのだと思える場合
に、なおさら強くやる気を感じることができます。小さな工夫であっても、自分の特性や強み、スキルやノウハウなどを活かし
てこそできると思えること、またそれが他者からも認められることが自己効力感を増し、プロフェッショナル意識の芽生えにつ
ながります。

<困難なときにも周囲からの支援が得られている>

まだ成果に至っていない段階でも、他者が応援してくれていると思えることもポイントとなります。自分の弱みや固有の事情を
補ってくれる場合だけでなく、激励して元気付けてくれる精神的支援だけでも、頑張ろうという気持ちになります。

この四つのポイントが継続して満たされることで、生き生きとした状態でいられるようになり、それが働きがいに結びついてい
きます。なおそこには、職場のメンバーの存在が大きく関係してきます。

次回は、一人ひとりがこのように働くことができる職場での人と人との関係性について考えます。

 

この記事を書いたキャリアコンサルタント

井手 幸史
井手 幸史
一人ひとりの中の意欲を引き出し、職場メンバー間の連携で組織を活性化し、そこからさらに一人ひとりの成長に繋ぐ、一人ひとりと組織との間の好循環を産み出す仕組み作りのお手伝いをいたします。

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